by Sarah Stewart
David Small
『ベルのともだち』
サラ・スチュワート 作
デイビッド・スモール 絵
優しいイラストとストーリーの、サラ・スチュワートと夫デイビッド・スモール夫妻の作品。
アナベル・バーナデット・クレメンタイン・ドット(略してベル)という小さな女の子のお話。 ベルの両親は忙しく、ほとんど家にいないけれど、ベルには住み込みの家政婦のビートリス・スミス(略してビー)がいました。
ベルは、自分はもう一人前に何でもできると思っていて、ビーのすることは、洗濯でも掃除でも何でも手伝いたいの。
ビーにしてみたら、自分でチャッチャッと仕事を済ませたほうが、余ほどラクに早く済ませられるんだろうけど、ベルの気の済むようにさせて、見守ってくれてるのね。
午後、仕事が片付くとベルとビーは、庭から続いている砂浜でのんびり過ごすの。
ある日、ベルはビーに断らずにひとりで勝手に砂浜で出かけてしまい、ベルの人生を大きく変える“事件”が起こります。
誰と出会うのかで人生も変わるもんだな、と、改めて考えさせられてしまう。
子供だけでなく大人にも読んでほしい一冊。
●サラ・スチュワートと夫デイビッド・スモール夫妻について
(『リディアのガーデニング』プロフィール欄より抜粋)
サラ・スチュワート(Sarah Stewart)
米国テキサス州育ち。子どもの頃、やせっぽちで近眼でひどい恥ずかしがりやだった。家にお客さんが来ると、ぬいぐるみとお気に入りの本をもってクロゼットに逃げ込んでいた。 図書館と祖母の庭が安心していられる場所だった。 静かなところで一人で過ごすのが好きなので、今でも庭と図書館 はお気に入りの場所である。5月の初めから霜が降り始める頃 まで、ほとんど毎日庭仕事をし、晩秋から冬の間は書斎にこもって書いたり読んだりして過ごしている。
デイビッド・スモール(David Small)
米国ミシガン州デトロイト育ち。少年時代の体験の中で、芸術家としての現在を作るうえで影響があった3つあるという。 校外学習で訪れた美術館で見た、メキシコの画家ディエゴ・リベラの力強い壁画「デトロイトの産業」。 X線技師だった父が働いていた病院の、一種独特な雰囲気の中でかいま見た生と死。 春休みのたびに訪れたインディアナ州の祖母の家。日中は戸外で過ごし、夕闇が迫ると祖父と停車場に蒸気機関車を見に行った。
テレビ無しに育った子ども時代と、その頃の田舎の生活を体験したことを幸運だと思っている。 現在、ミシガン州セント・ジョセフ川の近くに夫婦で住んでいる。
その他、あわせて読みたい、サラ・スチュワート&デイヴィッド・スモール夫妻の作品。
The Quiet Place
The Money Tree
The Library(『エリザベスは本の虫』)
The Journey
The Gardener(『リディアのガーデニング』)
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