2013年2月24日日曜日

『きんぎょがにげた』

福音館書店
『きんぎょがにげた』
五味太郎 作

逃げた金魚が、カーテンの柄に隠れてたり、お菓子や食べ物、おもちゃに紛れていたり、“金魚さん、どこかな?”と子供と一緒にページをめくりながら金魚を探していく絵本。
この本を買ったとき、当時1歳半くらいだった息子は、絵本の中の金魚を探しては“いた、いた、いた!”と指でさして大喜びでした。
五味太郎さん独特のシンプルでカラフルなイラストは、何度見ても飽きないようで、2歳になった今でも“読んで”(と、まだ言えないけど)とこの絵本を持ってきます。

あと、絵本ではないけれど、“不登校や引きこもり、世間体を気にして、子供抜きで子供のことをああだこうだと、いろいろ子供に試したがる大人が問題で有害”と指摘する五味太郎さんの子育て論・教育論『大人問題』も面白かった。
子供の本当の個性って何だろう、他の子と違ってもいいんだ、子供の立場や目線になってみることを忘れないようにしよう、と色々と考えさせられる本でした。




2013年2月20日水曜日

『おやすみのキッス』  COUNTING KISSES

COUNTING KISSES
by Karen Katz

『おやすみのキッス』(講談社)
カレン・カッツ さく
石津ちひろ やく

 眠たくて泣いてる赤ちゃんの足や手、ひざにお腹に鼻に耳にと、ママとパパ、おねえちゃんにおばあちゃん、猫と犬、家族みんなが、10回、9回、8回…とチュッチュッチュッとキスをしていきます。
赤ちゃんは、嬉しくて、くすぐったくて、大喜び。
そして、最後のおやすみなさいのキスでスヤスヤねんねします。

息子が生後数ヶ月の赤ちゃんのときから寝る前によく読んでました。
夫が本を読み私が息子にキスをする、または私が本を読み夫が息子にキスをする、と交代でやってたな~。
そのうち息子がキャッキャッと喜んでくれるようになって、2歳になった今では、読んでほしいときに自分からこの本を選んで持ってきます。
そして、(一番はじめがつま先にチューなので)つま足を私のほうに向けて“チューの準備OK”の体制までとるようになりました。

うちの息子の場合、この絵本のストーリーのように、最後のおやすみのキスでねんねしてくれる、というわけではないのですが、“寝る前の儀式”みたいでおもしろいです。

厚紙でできたボードブックなので、丈夫です。


可愛らしい絵のカレン・カッツの世界。
ママやおへそをさがしながらめくる“しかけ絵本”もでてます。

2013年2月15日金曜日

『しずくのぼうけん』

『しずくのぼうけん』
マリア・テルリコフスカ 作
うちだ りさこ 訳

ある日バケツからぴしゃんと落ちたしずく。
そこからしずくの冒険の旅がはじまる。

あるときはクリーニング屋に現れ、あるときは水蒸気になって空に舞いあがり雨となり、また地面に降ってくる。
降ってきたと思ったら、氷になって岩の割れ目にはさまってしまったり、川を流れて水道の蛇口からでてきたり、その姿形を変えながら旅をする。

地球上の水が、水蒸気や雨、氷や雪に姿・形を変えながら循環しているのだ、ということを子供に教えるのにいい本だと思う。
それにしても、40年以上も前に描かれたイラストが、ポップでかわいくて、古さを感じさせないのがスゴイ!